陽だまりのマミーん家。

日常の出来事や過去にあった出来事、思い出など引き出して、思いのままに書き綴るブログです✨

初夏の翠雨🌧🌧

毎年のことだが、雨続きの日には洗濯物など、憂鬱になる。

しかし、窓から雨を眺めるのは嫌いではない😌
不安なこと嫌なことそのものを洗い流してくれる✨
これも自然の力なのだろう😌😌😌

高校生の時、美術室で雨の日には窓際に座りながら雨をただひたすら眺めていた時のことを思い出す。(選択科目で美術をしていたのです)
いつも美術の時は自分の世界を作れるので1番好きな時間だった😌

美術の先生のおっとりした授業がとても好きだった。

卒業し何年かして長男、長女が産まれてしばらくたった数年後、同窓会に誘われた。先生も何人か呼びかけて美術の先生も来てくれていた。
美術の先生は自分の生徒ひとりひとりに今どうしてるのかい?と状況を聞いて回っていた。わたしにも状況を聞きにきてくれた。嬉しそうに聞いてくれた先生の顔は忘れないだろう…いや、今でも目に焼き付けて忘れられない。同窓会の数ヶ月後、同級生から美術の先生の訃報を聞かされたのだ。信じられなかった。葬式に参列した。多くの生徒や教師が参列していた。
葬式の後、同窓会にきてくれた先生が重い手を動かして手話でこう言った。『実は同窓会の前に末期がんで余命あとわずかだと聞かされて、同窓会には最期の授業だって言って自分の病気の事はだまっておいてくれと口止めされていたんだ』と…。

同窓会にきていた時はきっと痛かったのに痛みに耐えてまで最高の笑顔でわたし達に会いに来てくれていたのだ…

分からなかった…気付かなかった…先生は最期までわたし達生徒に対して笑顔で教師としての務めを全うしたんだなと涙がとめどなく溢れて止まらなかった。

遺影に写る先生の笑顔、まだ生きていたかのようでした。

わたしの渾身?の油絵を先生がわたしには内緒でコンテストに出してくれたお陰でまさかの労働大臣賞をとることができました😅たいした絵でもないのだけれど…(笑)
先生も嬉しそうに喜んでくれた。本当に感謝でしかないです…まだ有難うも言えてなかったのに…黙って逝ってしまうなんて先生らしいなと思った。

本当に人の命は陽炎のように儚い。
だから、やはり人生の中で“ありがとう ”は絶対言わなきゃいけない。言わなきゃ、後悔するし、後悔の念が残る。

今は下の子も産まれ、長男長女も高校生になり、怒濤の毎日を過ごしてる。
先生にも自分にも恥ずかしくない人生を全うしたいと思っている。それが先生への恩返しだと思ってる。
雨が降る度にふと先生のことを、美術の時間を思い出すことがある。

昨日の雨はまさに翠雨(すいう)。そう、それにピッタリだった。青葉に雨が艶やかに降り注ぐイメージだった。あの頃の美術の時間はそんな感じだったと目を瞑っていても鮮明に思い出す。

先生、わたしは相変わらずがむしゃらに頑張っています。
先生、天国はどうですか?天国でも色鮮やかに描いてますか?

きっと、沢山の色を駆使して描いてるんだろうな😂

おっし!頑張るぞ!

いつも見て頂き、有難うございます♡