陽だまりのマミーん家。

日常の出来事や過去にあった出来事、思い出など引き出して、思いのままに書き綴るブログです✨

聴覚障害者にとってなくてはならない情報伝達について

わたしは生まれつき聴覚障害2級で重度の感音性難聴です。両耳に補聴器をつけて生活を送っています。聴覚障がいを抱えている人々にとってなくてはならない情報伝達について、わたしの体験を元にお話したいと思います。

聴覚障がい者には聞こえにレベルがあるので以下の体験はあくまでも個人差があることを先に断っておきます😌

【目次】

  1. 昭和時代で苦労したこと
  2. 平成時代に入ってからの情報伝達
  3. 今後の情報伝達について思うこと

昭和時代で苦労したこと

【テレビ編】

昭和時代にはテレビに字幕という機能がついていませんでした。

好きなアニメも何を言っているのか分かりませんでした。流れなどを見ながらこう言ってるのではないかとか想像して見ていました。わたしなりに楽しく見るためにアニメの流れを見て想像するという方法でしかなかったのです。

唯一、わたしの母が居るときはテレビで言っていることを教えてくれていました。全部が全部ではないですが、母も母なりに一生懸命わたしの耳になってくれていました。ときたまに、母がうっかり間をおいてしまった時があり、幼いわたしは“いま、何を言ってるの、早く教えてよ!”と癇癪を起こしてしまい、母には申し訳ないことをしてしまいました。母もゆっくりした時間を過ごしたいだろうに…と、今では一生懸命わたしの耳になってくれていたことには感謝してもしきれません。

【電話編】

当時はFAXやメールという便利なものなどありませんでした。友人に伝えたいことは前日に父や母に依頼して電話してもらっていました。やり取りも相手の方に中断して相手の伝えたいことをわたしに教えてくれたりの繰り返しで電話していました。

両親が居ないときでふと友人と遊びたい時に自分は電話で確認ができないので、例え遠くても、直接、友人宅を訪ねて、“今日遊べるー?”って聞いたりして誘っていました。たまに“ごめん、今日は遊べないよー💧”と言われてしまっても…です(^-^;

そして、どこかでかけていて、母に迎えに来て欲しいときに公衆電話からかけるのですが、かけてから、イーチ、ニィ、サンと数えてから、言いたいことを伝えていました。向こうからの声は分かりませんが、母はわたしの言っていることがわかっていました。わたしは発音があまり上手ではないのですが、家族はみんなわたしの言っていることを理解してくれていました。

【コミュニケーション編】

慣れない人や初対面の人、口が小さい人とのコミュニケーションに困ったら、筆談やジェスチャーなどで補っていました。常に紙とペンは必ず持ち歩いていました。

学生時の授業では隣席の友人に重要点など教えて貰ったりしていました。

このように沢山の人に支えられながら、昭和時代を過ごしてきました。

 

平成時代に入ってからの情報伝達
【テレビ編】

平成に入る直前からアダプター(文字放送デコーダー)というのが出てきまして当時は高価な物で聴覚障がい者にとって手が出せない商品でした。後々、厚生労働省がアダプターを日常生活用具と認め支給するようになったので手が出せるようになったそうですが…そうなる前に両親はわたしのために買ってきてテレビにつなげてくれました。当時はまだ子供だったので高価な物だとは知らずにただ喜んでいました。いまではアダプターがなくてもどのテレビにもリコモンの字幕オンオフ機能がついているので随分と進歩してきてるのだなと思いました。作った人、発明した人には感謝ですね😌😌😌

【電話編】
FAXという手紙のようにやりとりができるものが登場し、電話、FAX両方使えて、健常者も聴覚障がい者も使えるという大変便利なものになってきました。次第にポケベル、携帯(ガラケー)、スマホへと進化していき、FAXよりも便利になり、聴覚障がい者にとって神のような存在でなくてはならない必須アイテムとなっていきます。ごく稀に電話でしか連絡を取れない時は健常者に助けて頂いていますが、自分でできることは自分でするようになったのである意味、昔よりは自立できているのだなと感じています。

【コミュニケーション編】
以前と変わらずペンと紙は必須アイテムですが、現在ではスマホアプリのメモ機能や喋ると文字として変換が出来るGoogleの音声文字変換というアプリ等、大変便利アイテムも登場してどんどん聴覚障がい者にとっても神アイテムになってきています。少しずつ健常者との壁もなくなっていき、当たり前のように障がい者と健常者が共存しあえたらと思っています。

今後の情報伝達について思うこと

以上のように変化していったことを述べましたが、今後の情報伝達について思うことを述べていきたいと思います。

テレビ字幕は全ての番組でなく、対象となる番組だけに字幕がつきません。それもなくし、全ての番組に字幕がつけば、きっと情報も豊富になるのではないかとおもいますが、字幕を作成するのは字幕製作者で“人”なので、未来的には人が字幕を作るのでなくICT, IoT 化して字幕が作れるようになれば負担も減るのではないかなと思います。

電話やメールでもそれがなくなって未来的には空間上に相手の顔が出てきて伝えたいことを伝えられるというのが登場できたら、すごい進化だよね😂😂とか勝手に妄想を膨らませています。これだけ進化してきてるので、近い未来には映画に出てくるみたいなことが実際に出来るかも知れません😁😁これも令和時代からの課題であり期待しています。

コミュニケーションについても、空間上に文字として出てきてお互いに障害となるものがまったくないものになればうまく言葉のキャッチボールをとれるのではないかと夢見ています。

今後の情報伝達については課題が沢山ありますが、健常者の力を借りなくては困ることも沢山あります。なので健常者には常に感謝しています。と同時に便利なアイテムを開発してくれた方々にも感謝しつつ、今を一生懸命歩んでいきたいと思いました👍👍👍感謝感謝✨✨


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上が前のやつで下が今日のやつです。

ダリアが少し枯れてる…ガビーン…😵😵😵😵